食物アレルギーの子を持つ親の会

卵や牛乳、小麦、落花生、そばをはじめ、いろいろな食物にアレルギー反応を示す子どもたちが年々増えてきています。

なかでも、アナフィラキシーと呼吸困難や意識低下を伴う重篤なショック症状を示す子どもたちも急激に増えてきています。食物によるアナフィラキシーは成人においても増え続け、緊急対応が求められています。

「食物アレルギーの子を持つ親の会」は、食物アレルギーが社会に認められる前から、親たちが中心となってそれぞれの子どもにあった食べ方・暮らし方を学んできました。また広く理解を求め、社会への働きかけも続けてきました。

専門医の助言を受けながら、今では、保護者のみならず、医療・保険・学校・食品・メディアなど多方面の関係者が北海道から沖縄県まで全国各地から参加しています。

会の運営は、会員の参加と協力によって自主的に行われています。

食物アレルギーの子を持つ親の会
代表 武内澄子

会の目的

・情報交換と交流を通して、食物アレルギー患者と家族の生活を支える
・食物アレルギーおよびアナフィラキシーを学ぶ
・社会に対して食物アレルギーの理解を広める
・食物アレルギー患者の安全で文化的な生活に向けて、社会的対応を求める

活動内容

会員向け会報誌発行(隔月・B5判)
例会の開催(学習会・意見交換会・入園入学交流会・料理講習会・おしゃべり交流会・商品試食会など)
食物アレルギー教室・講演会・シンポジウムを各地で開催
食物アレルギー対応レシピの研究と普及
講演会・学習会の講師(学校・企業・医療機関・行政機関・栄養士会・患者会など)
行政への働きかけ
微量な物質でもアレルギー症状を起こす患者の命を守るため、食品の詳細な原材料表示を要請
「アレルギー物質を含む食品の表示」
(2001年4月、食品衛生法により表示を義務化)の法制化にあたり、代表が「アレルギー表示検討会」の患者代表委員となる
研究への協力
厚生労働科学研究事業「食物等によるアナフィラキシー反応の原因物質(アレルゲン)の確定、予防・予知法の確立に関する研究班」の食物アレルギーによるアナフィラキシーでの重篤例(入院例と死亡例)の調査
文部科学研究事業「食物アレルギー発症リスク軽減のためのリスクコミュニケーション調査研究」
文部科学研究事業「ファーストフード等の店頭販売品に含まれるアレルギー物質含有調査結果」
文部科学研究事業「ファーストフードにおける食物アレルギー誘発物質の含有量と情報提供に関する実施調査」
厚生労働科学研究費補助金研究「2009年度第十四半期の新型インフルエンザ対策実施を踏まえた情報提供のあり方に関する研究」。新型インフルエンザパンフレット作成。

沿革

1985年 東京で20人余の親が集って結成
    (食物アレルギーとその治療/からだと心/化学物質過敏症/シックハウス・シックスクールなどの学習会。入園・入学などの集団生活交流会を継続)
1995年 阪神・淡路大震災、アレルギー患者被災者支援
1995年 10周年記念講演会「食物アレルギーの治療と歴史」
1997年 アナフィラキシー学習会(プロジェクトチーム)発足
2000年 厚生省(当時)食品衛生調査会表示特別部会「アレルギー物質を含む食品の表示」に関して、代表が意見陳述
2001年 厚生労働省アレルギー表示研究班「アレルギー表示検討会」に、代表が委員として参加
2001年 15周年記念講演会「食物アレルギーの現状と対策」「アレルギーと子どもの発達」
2005年 20周年記念行事を神戸(7月)・東京(12月)で開催
2007年 日本小児アレルギー学会「患者向け診療ガイドライン」作成委員として、会代表が参加
2007年 シンポジウム「食物アレルギーをとりまく保育園・幼稚園・小学校の給食の現状と課題」
2008年 講演会「知ろう 語ろう 食物アレルギー」を札幌市で開催
2008年 「家庭と専門医が一緒に作った小児ぜんそくハンドブック2008」日本小児アレルギー学会監修(協和企画発行)分担執筆
2010年 25周年記念シンポジウムを東京で開催
2010年 アレルギー対応旅行の企画協力
2011年 東日本大震災支援活動
2012年 消費者庁「食品表示一元化検討会 中間論点整理に関する意見交換会」において代表が意見陳述
2016年 農林水産省「グルテンを使用しない米粉製品の表示専門部会」委員
2017年 ノングルテン米粉認証委員会委員

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